ライフイベント表の作成

みなさんが考えるライフイベントはどんなものでしょうか。

一般的には、結婚、子供の教育、住宅購入、介護、退職などがライフイベントと呼ばれますね。

特に次のようなイベントは人生の三大資金とも言われています。

人生の三大資金とは・・・

教育資金(子供の教育に必要な資金)

住宅取得資金(住宅の取得にかかる資金)

老後資金(老後の生活にかかるお金)

人生の三大資金とは?それぞれに必要な金額と具体的な貯め方、活用できる制度をご紹介(MUFG)

そこで、この重要な資金を考慮したうえで、人生のイベントをまとめたライフイベント表を作成していきたいと思います。

いきなり作ろうとしても中々手が動かないので次のようなステップで考えていきます。

STEP①現在の収支の分析

効率的に分析するために

分析の前段ですが、収支を効率的に把握するために我が家ではマネーフォーワードMEを登録しています。

クレジットカードや口座を紐づけるだけで全自動で収集してもらえるのでとても便利です。

この機能を活用して直近2年間の収入と支出の情報を整理することにしました。支出面はあまり細分化しても大変になるので、ざっくりと分類しています。

収入面
  • 夫婦の収入額(手取)
  • 児童手当
  • 配当金
支出面
  • 食費
  • 日用品
  • 固定費(住居、水道光熱費等)
  • 趣味・自己啓発
  • その他

収支について以上のようにざ~っくりと分類した上で、年間当たりの支出を整理しました。

年度と年間で迷ったところはありましたが、補助金や確定申告などの関係からも年単位で整理しています。

我が家の収支のイメージ

数字は丸めていますが、上記のように整理することができました。

STEP②過去の収支をベースにした将来の収支の分析

次に将来の分析になります。

皆さんが実感しているように、また昨今テレビで取り上げられているように様々な物の価格が上がっています。

つまり、支出は同じものを購入し続けたとしても徐々に増えていく可能性があります。

固定金利のような物価の変動に影響を受けない商品や不動産もあると思いますが、偶々私は固定金利の支出を持ち合わせていなかったので、全ての支出が物価高騰の影響を受けると仮定します。

では、物価高騰率をどうするか、という観点ですが、これは答えがないため調べれば調べるほど沼にはまります。

というわけで、一番シンプルに日本銀行が2013年に「物価安定の目標」を前年比消費者物価の2%と設定しているので、その数値を採用することにします。

2%の「物価安定の目標」

日本銀行は、2013年1月に、「物価安定の目標」を消費者物価の前年比上昇率2%と定め、これをできるだけ早期に実現するという約束をしています。

日本銀行HP

この2%の上昇率を毎年の支出に反映していきます。

物価高騰の反映例

2023年:食費100万円

2024年:食費100万円×1.02=102万円

2025年:食費102万円×1.02=104万円

こんな感じで徐々に支出が増えていくことを反映させると年間推移を把握することができます。

実際にはエクセルやスプレッドシートで作成するので自動で反映されるようにします。

次に収入の推移です。これは皆さんの所属する企業等にもよると思いますので考え方は様々あると思います。

支出同様、収入に一定の賃金上昇率を考慮する形式とします。そこで、過去の推移を調べてみると、収入同様2%程度と設定することができます。

今回はこの賃金上昇率と定期昇給などを考慮して賃金上昇率は3%で設定してみることにします。

もっと上昇するように本業も頑張りたいですね。

賃上げ率の推移(参考)

内閣官房HP

この賃金上昇率3%と物価高騰率2%を反映するため、「物価変動率」という列を追加し、反映していきます。

物価高騰および賃金上昇の反映

ひとまず2030年まで作成するとこんな形になります。毎年200万程度が収支上プラスになることが分かりました。

STEP③将来の新たな収入、支出の分析

STEP①~②を終えたので収入と支出の将来推移が完成しました。

それではいよいよ3大イベントの見積もりです。

これは本当にざっくりではあるのですが、次のように見積もりました。

教育資金
  • 小学校から習い事費用(12万円/年・人)
  • 高校は私立を想定(100万円/年・人)
  • 大学は国立を想定(100万円/年・人
住宅費用
  • 35年ローン
  • 変動金利採用(平均2.0%)
  • 総額5,000万円
  • 均等返済(180万円/年)
退職費用
  • 65歳で退職を仮定
  • 厚生年金は夫婦で330万円/年
  • 夫婦で退職時点で4,000万円以上を目標

試算上の懸念点は、塾等の勉強費用が不足している、変動金利の見積もりが甘い、ということですかね。

この辺りは子供の成長や日銀の金利推移などを見て適宜修正していきたいと思います。

ライフイベントの追加

仮に2024年から180万円の支出があるとすると、一気に収支は100万円のプラス程度まで下がります。

一見すると、まだ余裕じゃないか、と思いますが、ローンは35年間想定です。

長期的には学費等が重なる時期もあると思いますので、そのタイミングでは赤字になる可能性が分かりました。

ここで作成したライフイベント表を基に必要な支出や資産運用を考えていきます

STEP④ライフイベント充当額の再検討

STEP③でライフイベントを追加してみたことでおおよその将来の収支のイメージをつかむことができました。

そして、将来的には赤字の年間収支のタイミングも分かりました。

必要な時に金銭的な理由で諦めるようなことは避けたいので、ライフイベント表を意識しつつ、預貯金や投資に回していきたいと思います。

そのためには、当たり前かもしれませんが、次のようなことを徹底していきたいと思います。

  • より収入を上げる
  • 不必要な支出を避ける(現状でもプラスではあるのでストレスを感じない程度)

おわりに

長くなってしまいましたが、ライフイベント表を簡単に1から考えてみました。

物価高騰など抗えないような経済情勢もありますが、それを踏まえたうえで、どのような生活を送っていくか考える一つのイメージとなれば幸いです。

ただ収支改善は「家族で楽しい日々を送る」という目標を人生の優先順位の最上位に置いたときに、目標達成に必要な手段の一つです。

手段に翻弄され過ぎず、主体的に人生を選択していきたいですね!

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